一人歩きがはじまり1年近く経ちました。2歳の誕生日を迎える頃には、もう小走りに走れるようになり、外遊びが大好きで、一人でどんどんおすべりを登っていく活発なお子さんもいることでしょう。

この様に体の動きが活発になってきたことによって、子どもは自分の体の快・不快が色々な形で分ってくるのです。あるズボンが気に入って、「いつもお気に入りのズボンしか穿きたがらず、とてもこだわりが強くなりました」とおっしゃるおかあさん方がたくさん居られるので、お気に入りのズボンを見せて頂くと伸縮性の動きやすいズボンが圧倒的に多いのです。プラスお気に入りの模様と言うことらしく、「どのお子さんも実は動きやすいズボンを好んでいるのではないかな」と、私は思っています。

この様に2歳を過ぎる頃には、子ども自身言葉にはしないまでも、肉体的なうっとうしさというもの、特に「オムツや洋服が苦しい」と言う感覚がとてもはっきり分ってくるのです。

私が子育てをしていた40年も前の子ども達は、布オムツをあてがわれていましたから、2歳前後が暖かい季節だと、遊んでいるうちに自分でオムツをはずすことが度々で、「2歳にはオムツがはずせている」ということを目標に、私達母親は子どもの2歳前からオムツはずしに躍起になったものでした。オムツの洗濯から早く開放されたいという思いが強かったのですが、焦り過ぎたお母さんが、お漏らしをしたこどもを叱りつけるといった大きな勘違いも多く見られました。

紙オムツが普及してからは、2歳でオムツをしている子どもが殆どです。不快感もないらしく、遊んでいてオムツをはずしたがるといった姿はあまり見かけません。

けれどそれでは何時までもオムツがとれないと言う事で、「2歳前から布オムツをさせましょう」と奨励する人もいますし、不快を感じられる紙オムツも実際に売り出されているようです。つまり「オムツがぬれると気持ち悪い!!」と子ども自身が感じないと中々トイレでの排泄が定着できないと言うことになります。

「特に急がなくても・・・」と思っておられるお母さんも多いようですが、目安としては膀胱に尿がしっかりためられるようになったら、本格的なトイレトレーニングを始めると効果があります。3歳迄には子ども自身“恥ずかしさ”と言った感情も芽生え出しますのでそれ迄には、やはりトイレでの排泄・排尿が出来るようにさせてあげたいですね。

私たちの保育園では、ご家庭で「いよいよオムツはずしをします」と宣言されるのに合わせて保育園でもオムツをはずしますが、その前に“トイレットトレーニング”というプリントを配布してご家庭と保育園と同じ対応で見守るよう気をつけています。

さて、本格的なトイレトレーニングに入る前に、前述した膀胱に尿がしっかり溜められるという目安は何でしょう?この年齢になると2時間ぐっすりお昼寝をして起きて来た時、オムツが全然ぬれていないと言うことが何日も続いたら、だいぶ膀胱に尿が溜められるようになったということになります。

このことは、勿論肉体的な個人差がありますので、1回ごとの尿の間隔は個人差がありますが、やはり尿を膀胱に溜める為の訓練を、子ども達は知らず知らずのうちに行なっているのです。

2歳を過ぎた子ども達は、戸外では動きっ放しでじっとしているということを知りませんが、室内にいる時は、ブロックや積み木などにじっくり取り組んでいる時間も実は段々増えてきているのです。そうした“ひとり遊び”に熱中している時は、できるだけ声をかけずに熱中させておくことが大切です。そうした時間、子どもは排尿することなく、膀胱にじっくり尿を溜め、膀胱も知らず知らずのうちに、尿を溜められる大きさになってくるのです。

“ひとり遊び”の効果は、膀胱に尿を溜めること以外に子ども自身の心を大きく豊かに育てる効果も備えています。積み木やブロックを自在に組み合わせられる様になると、自分に大きな自信が育ってきます。おもちゃを投げたりすることも実は子どもの運動能力が大きく成長したことを自分で試し、投げられるということが嬉しくて仕方がない現われなのです。

この様に、自立に向かって子どもは自分のペースで着々と成長しています。まだまだ言葉で充分な表現が出来ない分、すぐにかんしゃくを起こし、びっくりするような大声で泣いたりもしますが、子どもの気持ちを分ってあげて、丁寧に根気良くお話してあげることがこの時期特とても大切です。おもちゃを投げたら「おもちゃちゃんが痛い痛いと言っているよ」などおもちゃにも心があると言う風に、擬人化して話してあげたりすると、びっくりする位、泣き止むこともありますので、試してみて下さい。

いよいよ自分の意思がはっきりとしてくる2歳児時期、子育てが難しいと思えるお母さん方がとても多くなる時期でもあります。いよいよ困ったことがありましたら、どうか保育園を尋ねて下さい。保育園の1歳児クラスにはあなたのお子さんと同じ、「いやいやちゃん」がたくさん居ますから、プロの保育士さんに対応の方法を聞いてみて下さい。