このコーナーでは保育の中で、日々にじのいろ保育園の職員が考えていることを文章にして載せていきます。

今回は、「自分の両親の子育てについて」というテーマで、職員の原稿を掲載します。

『私の両親の子育てについて』
22歳女性保育士

 私の家は8人家族で、祖父母と私の4つ上に姉、2つ下に双子の妹がいる。現代では割と大家族と言われる中で育った。
 父は、毎年正月の家族が集まる席で「今年はどんな1年にしたいのか」を聞いてくる。私が答えたことについて、1年間特に話題にあげることもないが、翌年の正月には父が必ずそれを踏まえたコメントをする。私はそのコメントを聞く度に、きちんと私たちを見てくれているのだと安心し、同時に1年間を振り返って満足したり、ひやっとして反省したりすることになる。父は、このように何事も長期的な見通しを持って考え、答えではなくヒントを与えてくれる人だ。
 母は、昼はパートで働きながらも大家族の家事をこなす。私は幼い頃、母親自身が自由に使う時間がないことに気付いて、「いつ遊ぶの?」と尋ねたことがある。何をするにも前向きに取り組む母は「楽しみは後にとっておくのよ。」と、冗談交じりに返した。また昔からとても心配性の私は、「何とかなるから大丈夫!いってらっしゃい。」という母の言葉に背中を押されて育った。その言葉は今も心の中にあって、いつも私を支えてくれている。
 父と母、2人の育った環境はもちろん大きく異なる。言い合いをする姿を見ることもあるが、父はこれを「楽しく暮らすための話し合い」と呼ぶ。言い合っていたかと思えば、休日には朝早くから2人で出掛け、夕方お土産を持って帰ってくる。そんな両親の姿から、家族はお互いの意見を出せることが大切で、それは信頼し合う関係があるからこそできるのだと学ぶことができた。
 笑い合い、励まし合い、ぶつかり合い、とても人間らしい姿を見せてくれる両親の子育ては、今の私自身の子どもとの関わり方の基礎になっている。また、目指すべき姿でもあると考えている。