お友達が文字を読み書きできると、我が子はダメなのでは?と焦ります。

保育園後半に入り、お友達が文字を読み書きできたり、難しい本の話をしているのを見て、我が子はダメなのでは?と焦ります。
発達に個人差が大きい時期。焦らず、比べず、我が子ならではの良いところを大切に、「自己有能感」を育てて下さい。

幼児期に入ってくると成長が著しく、知的な好奇心が旺盛になってくるので、知りたい気持ちから知識をどんどん吸収する子がいます。知識の豊富な子に出会うと、「すごいな」と思うこともあるのではないでしょうか。子育てをされていると、我が子がその内容に興味を持っていない場合、親心として「うちの子はまだ関心がないのかしら…」と心配することもあるかと思います。

身の回りのことがひと通りできるようになり、言葉で伝えられるようになってきたとはいえ、子ども達は発達途上の段階で未熟な部分が多く、未就学の間は特に個人差があります。今は関心が向いていないとしても、ふとした瞬間に興味が湧いて予想もしなかった力を見せてくれるのもまた、幼児期の特徴です。

保護者の方がお子さんと他の子を比べ続けてしまうと、そのことが何となくお子さんに伝わってしまいます。お父さんやお母さんが自分を分かってくれていないように思うこともあり、子どもの自己有能感を損なうことがあるようです。この自己有能感というのは、周りの人から励まされ成功体験を通して育っていくものです。子どもは未熟な分、身近な大人から「すごいね」と言われ、認めてもらうことで自己有能感が高まっていきます。大きくなった時に「自分は自分のままで大丈夫」と自信を持って小学校に入学できるよう、幼児期のうちにこの自己有能感を大切に育んでいきたいですね。

S.Y保育士

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