- 言葉が話せるようになり、礼儀をしっかり教えたいと思いますが、挨拶できないことがまだあります。厳しく教えて行かないとダメでしょうか?
- まだまだ言葉を完璧に操れる年齢ではありません。まずは大人が見本を見せるつもりで、強制せずに真似したくなる環境を。
幼児期になると言葉が増えてきて、ふとしたことやいろいろなことを子どもから話し、やり取りが出来るようになり嬉しく感じますよね。そうすると、挨拶も子ども自身から出来るようになると思ってしまいがちです。人前で我が子がうまく挨拶できない姿を見て、言わせようとムキになったり、なんでできないのだろうと子どもを責めたりすることもあるかしれません。
ですが、まだまだ表現も未熟ですので、すべてを言葉では言えず、時には表情やしぐさで伝えてくることもあります。
子どもにとって挨拶は、親が他人に話しかけている姿を見たり、大人同士の言葉のやりとりを毎日繰り返したりしているのを見て真似することから、習慣づけられていくものです。この時期は自立心が育ってきているので「しなさい」と強要されると、逆にやりたくないと思ってしまうこともあるかもしれません。
はっきりとした挨拶にならなくとも、子どもの表現は言葉だけではなく、目を合わせたり、小声や口が動いていたりと様々です。挨拶をしてほしい時は、毎日大人から挨拶をする習慣を持ち、子どもからする表現を受け止めていくと、自然とやり取りができるようになっていくものだと思います。
Y.T保育士