- 時々答えに困る体にまつわる質問があります。
- 知的好奇心を褒め、照れずに正確に伝えられる心構えを。
5~6歳になると、顔つきや体つきもお兄さん・お姉さんらくし変わってきて、大きくなってきたことを実感しますね。言葉も巧みに使って、子ども同士や大人とも会話でのコミュニケーションが楽しめるようになります。
この頃になると、知的好奇心も旺盛になってきます。「なぜ」「どうして」と不思議に思ったこと、疑問に思ったことを聞いてくることも多くなります。この時期、発達心理学では「質問期」といって、まさに言葉どおり、大人は子どもからの質問攻めにあいます。これは子どもの成長を考えた時、とても大切な時期です。子どもは、この質問することを通して、考える力や想像する力を育んでいるからです。
子どもからの質問は多岐に渡っています。特に体の事(男女の体のつくりの違い)や赤ちゃんはどうやって出来るか(くるか)、などは、子どもにとってとても素朴な疑問です。不意に聞かれると、大人は答えに困ってしまうこともありますね。でもそんな時は、体の違いに気がついた観察力や考える力がついてきたことを褒めてあげましょう。そして、絵本などを通して、子どもに分かりやすく正しい言葉(体の部位の名称なども)で伝えると、子どもは自分なりに納得していきます。また、ママもわからないから一緒に調べましょう、と子どもと一緒に考える大人の真剣な様子を見せると、子どもにとっても身体の話は決してふざけることではない大切なこと、として、きっと心に残る事でしょう。
口やお尻、胸、性器などの部位はプライベートパーツのとても大切な場所です。子どもが興味を持った時に自分の体を正しく知ることは、自分を大切にする心を育てる土台にもなります。子どもに聞かれたときに、慌てずにどんな風に答えるかを、ご家庭で話し合っておくのもいいですね。
S.Ⅰ看護師