- 最近なんでも「自分で!」と主張します。面倒ですが、本人にやらせた方が良いのでしょうか?
- 自分でできた体験が、自立へと向かう自信を作ります。時間はかかりますが、ぜひ本人の思うようにやらせてあげて下さい。
昼食の準備が始まったので、遊ぶ子どものグループをみていた私は「お昼ご飯の時間だから片付けしようね」と子ども達に声をかけ、一緒に片づけを始めました。片づけを終わった子から食事のテーブルに向っていくなか、沢山のブロックをつくっていたKちゃんは一人でブロックを壊し片づけていました。私がまだ沢山のブロックが残っているKちゃんのそばに行くと、「Kが、Kが(自分でする)」と言うので、隣で見守ることにしました。
少しして、Kちゃんがブロックの一部を私の膝に無言で乗せたので、私は一緒に片づけをしてほしいんだと思い、膝に乗ったブロックを壊し片づけの手伝いを始めました。それを見たKちゃんは突然泣き出し「じぶんで!じぶんで!」と大きな声をあげました。その姿をみて、「自分で片づけたかったの?」と聞くと、Kちゃんは「うん」とうなずきながらも泣きは止まらなかったので、私が壊したブロックを元に戻し、「自分で片づけたかったんだよね、ごめんね」とブロックを手渡しました。するとKちゃんは泣き止み、またブロックの片づけを始めました。時間はかかりましたが、最後まで片付けが終わると私に「ほーらできたたでしょう」と満足した表情で話し、嬉しそうに食事の準備に向かっていきました。
この時期の子どもたちは、手助けをしようとしても断固として自分で最後までやろうとする姿が見られます。自分で最後までやり遂げる事で出来たという達成感を感じる体験を繰り返しながら、自立へと向かって行きます。つい手助けをしてしまいたくなりますが、見守りながら待ってあげたいですね。
M.K保育士