偏食で困っています。

食事を保育園では食べているそうですが、家では偏食で困っています。
この年齢の好き嫌いは一過的です。楽しく食べられることを優先し強制しない工夫を。

野菜が苦手で家では全く食べない子が保育園で野菜を食べたことを話すと、驚く保護者が多くいます。お家では食べないのに、なんでだろう?と思いますよね。

子どもの好き嫌いの原因は、味、見た目、食感、初めて食べる食材であること、その時の気分など様々です。

保育園では、馴染みのない食材は、まずはひと口食べてみてその味を知ることが出来るようにしています。そして、苦手なものは無理に食べさせるのではなく、量を少なくして食べきれた嬉しさを感じられるようにしたり、おいしそうに食べている友達の姿を伝えたりして、子どもが自ら食べてみようと思える工夫をしています。

自分で野菜を収穫したり、調理のお手伝いをしたりすることで興味を持ち、苦手なものでも食べられるようになる子もいます。お家では、兄弟や保護者がおいしそうに食べている姿を見せたり、ちょっとしたお手伝いを一緒にやってみることも良いと思います。

さらに、3歳時期は、想像の世界が楽しい年齢でもあるので、食べ物を擬人化して「にんじんちゃんが食べて欲しいって言ってるよ」と話したり、とても小さくして「アリさんのきゅうりだよ」と言うと、食べてみようとすることもあります。

また、食べて欲しいからといって、無理に食べさせてしまうと、その時の嫌な印象が強くなり、食べようとしないという場合もあります。

まずは、子どもにとって食事が楽しい時間になるようにしながら、苦手な物も食べられたという体験を積み重ね、少しずつ食べられる食材を増やしていけると良いですね。

K.Ⅰ保育士

一覧ページにもどる