子どもが夜型で朝に弱いです。

子どもが夜型で朝に弱いです。
新しい環境に適応しやすくするためにも、生活リズムを整えてあげましょう。

10年以上前になりますが、練馬区にある姉妹園で5歳児がお泊り保育をしていた時代があります。同じ法人とはいえ、子ども達が初めての場所でリュックから必要な荷物を出し入れし管理するのは、大人が思う以上に難しいことです。それでも府中の園で過ごしている時と同じように、場面に合わせて何をするかを考え生活できました。小さな頃から、ご家庭や保育園で身の回りの支度を子ども達が自分で行おうとする意欲を引き出し、任せ、必要に応じて手伝いながら見守ってきたことに加え、場所が違ってもいつもと同じ生活リズムだったことが功を奏していたと思います。

初めての場所へ行く時には、大人でも緊張することがあるのではないでしょうか。子ども達にとって就学は楽しみでもありますが、その変化は大きいものです。だからこそ、普段から規則正しい生活を心がけ、できる限り子ども達がいつもと同じ状態で過ごせるようにするのは、大人の責任だと感じています。

以前卒園児の保護者から聞いた話で、就寝時間が遅く十分睡眠時間がとれなかった翌日に、お子さんが授業中にぼーっとしたり眠ってしまったりしたことがあったそうです。就寝時刻が遅くなると、睡眠時間が減少するほかに起床時間も遅くなりがちになり、朝食の食べが悪くなるなど生活全般に影響を及ぼすようです。また、子どもの心身の健康に必要な睡眠時間は3~5歳の幼児期で11~13時間(午睡を含む)、6~12歳の学童期で10~11時間だと言われています。

新しい世界に一歩踏み出す、就学前の子ども達への贈り物として、私たち大人が規則正しい生活リズムを作ってあげたいですね。

S.Y保育士

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