小学校に行く前にどんな準備をしたら良いでしょうか?

① 小学校に行く前にどんな準備をしたら良いでしょうか?
コミュニケーションや知的好奇心を深め、物理的活動範囲を広げてあげましょう。

子どもたちは自分が大きくなること、お兄さんお姉さんになることをとても楽しみにしています。保育園の卒園式が終わると、ぴかぴかのランドセルを背負う事や、学校での生活に期待がとても高まっています。

何事も大人の目の届くところで過ごしていた子どもが、自分自身で考えて行動していくことに、おうちの方は楽しみにしながらも、多少なりとも気がかりになることがあるかと思います。学校での様子も子ども達から聞くことが多くなりますので、口数の多い少ないで情報量も違い、なんだか様子が分からないということもあるかもしれません。

では学校へ行く前にどんな準備をしておくといいのでしょうか。まずは、自分自身を尊重され、安心して毎日を過ごすことで、気持ちが安定し、人と一緒にいる事が好きな子に育ちます。この自尊感情、安心感を持っていることで、学習という教育の部分を子どもはすんなりと受け入れていきます。

また、子どもは安心できる大人との何気ない日常のやりとりをする事や、大好きな事からコミュニケーションが広がり、「伝えたい」という思いが芽生え、自分から必要な話をしてくれるようになっていきます。「知りたい」という知的好奇心は、ぐんと文字への興味も高めてくれます。イスに座って文字の書き順を覚えたり書かせたりする事よりも、子どもが興味を持ちそうな内容の絵本や図鑑を読んであげる事をおすすめします。一緒に図書館へ行って自分で選んだ本を読むことも楽しいですね。

最後に、学校までの道のりには車が多い道などたくさんの危険な場所があると思います。保育園ではお散歩中に標識や横断歩道の意味なども子ども達に伝えて身の回りの危険について知らせています。学校でも、始めはグループで集団登校をしますが、道順を覚えたり、安心感が持てるようにするためには、お家の方と一緒に学校までの道のりを歩くのも良いと思います。そこで一緒に危険な場所、何かあったらコンビニや公共施設など助けを求められる場所があることを知ることは子どもも保護者の方にとっても安心感が増すと思います。

保育園では、一番大きい学年としての自信に満ち溢れています。小学生になるまでに「頑張れ」「やればできる」と子ども任せにするのではなく、保育園で培った自尊感情を元に、コミュニケーションや知的好奇心を深め、物理的活動範囲を広げることを、親が一緒になって考えていける関係性になることが、より安心して自信を持って学校生活を送れるようになることに繋がると思っています。

Y.T保育士

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