特定の友達と遊びたくない、と言っています。

子どもが特定の友達と遊びたくない、保育園に行きたくない、と言っています。
先ずは気持ちを受け止め、コミュニケーションを学べるよう支援しましょう。

この年齢になると、子どもの中には特定の仲の良いお友だちが出来てきます。大好きなお友だちがいるからこそ遊びが盛り上がり、益々面白くなりますが、子ども同士の喧嘩も増えます。自分の思いが通らないことに葛藤することも増えますので、そうした思いをお家でふと話すかもしれません。

子どもの話はまだまだ自分中心なことも多く、ちょっと聞いただけではうちの子がいじめられているのでは?と、とても心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。中には「心配なので遊ばせないで欲しい」と、関わりをもつこと自体を懸念する親御さんもいます。

大人は経験から、解決の仕方を提示することや、困っている子どもを見ると早く何とかしなければと焦ってしまうかもしれません。しかし、子どもたちは今まさにコミュニケーションの仕方を学んでいるところです。喧嘩やマイナス感情の経験を通して、他人と自分とは違う考えや感情をもっていることを学びます。お友だちの喧嘩を傍観している時より、自分が当事者になる方がはるかに大きな体験になるといいます。

心が成長するせっかくのチャンスです。関わりを絶ってしまったら学ぶ機会を失ってしまいます。ネガティブな感情を経験しながらも、どうしたらそれを解消できるか考えることが、心に負荷がかかっても乗り越える力、また社会性を学ぶ機会になるのです。

大人は内心は心配していても、「そうか、それは嫌な気持ちだったね」、「悲しい気持ちになったね」と感情を言葉にしてあげてください。どんな感情も受け止めてくれる大人の存在が問題を解決する力になります。また、多くの感情を体験し、それに対する言葉が一致しているお子さんは、とても優しい子に、また相手の気持ちを考えられる子に成長していきます。

K.H保育士

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