- 0歳児の我が子は、絵本を乱暴に投げたり、舐めまわします。字の読めない時期に、絵本をどう育児に取り入れたら良いでしょうか?
- まずは絵本でじっくり遊ばせてください。興味は確実に育っています。
保育園で、こんなエピソードがありました。活発で、なんでも口に入れるのが大好きなAちゃん(0歳11ヵ月)。入園当初から、絵本が入っているカゴからディック・ブルーナのじゃばらの絵本を手に取ると、なめて舌触りを楽しむ姿がありました。歯が生え始めると、絵本の端がボロボロになるまで噛んだり、じゃばらの絵本を広げたりと、毎日遊具として絵本で遊んでいました。
この日もAちゃんは、ブルーナの絵本を口に入れて遊んでいると、隣でBちゃん(1歳2カ月)が、『ぴょーん』の絵本を読んで!と持ってきました。「うさぎがぴょーん!かえるがぴょーん!」と絵本の絵を見ながら、保育士の声に合わせ、両手を広げ表現を楽しむBちゃん。その様子が気になったAちゃんは、最初は遠目でじっと見ているだけでしたが、少しずつ距離を縮め、絵本の絵を見て嬉しそうに笑ったり、絵本をめくる度、次はなんだろうとキラキラした目で、絵が変わる楽しさを感じているようでした。
0歳児にとっての絵本は、まだまだ読むものではなく、噛んで、なめて遊ぶ遊具です。思う存分絵本で遊んだ子どもたちは、次第に絵本の絵にも気づき、絵を見て楽しめるようになります。園では月齢や発達に合わせ、様々な絵本を用意し絵本に親しんでいます。
N.A保育士