園長メッセージ

20年に感謝をこめて

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大泉にじのいろ保育園開園20周年にあたり、多くの皆様に支えられ今日を迎えられましたこと心より感謝申し上げます。

平成15年4月、新卒で入職した私の保育士人生は、当園の開園とともに始まりました。104名の園児全員が新入園、さらにほとんどの子が集団生活は初めてという当時の状況は今も鮮明に憶えています。子どもたち、保護者の方の大きな不安を肌で感じつつも府中から異動してきた先輩職員を中心に、1日でも早く子ども達が安心して過ごせるようにと、職員間で話し合い、保育の振り返りと見直しをしたものです。保育の仕方や教育に対する考え方も多様で、保育界では「保育に正解がない」と言われる程、この仕事の難しさも実感してきました。しかし、“子どもたち一人ひとりを尊重して関わる”という根本の考え方で、若水会はぶれることがありませんでした。こうした若水会の基本姿勢のもと、外部講師の方々をお招きするなど、常に保育の質を高めていく学びの場がありました。私が今もこうして働き続けている理由のひとつがここにあると思っています。

今回の記念誌作成にあたり、当園を卒園し今年1月に成人式を迎えた卒園児7名が来園して下さいました。日々の中で20年という歴史を所々で感じることはありましたが、当時小さかった園児の二十歳となった姿を目の前にして、その月日の長さと早さを感じるとともにこれこそ長く勤続した保育士冥利につきる瞬間を味わうことができました。

最後になりますが、保育という仕事も園長職も一人では到底できるものではありません。どれだけの職員に助けてもらい、保護者に支えていただき、子どもたちの成長に喜びと勇気をもらい、地域の皆様にあたたかく見守っていただいたかお礼の言葉は尽きません。この園に携わるすべての人が「幸せ」になり、この大泉の地で永続的な運営をめざし社会福祉法人としての使命を果たしていけるようまなびと成長を続けていきたい思います。

令和5年8月
大泉にじのいろ保育園
園長 青木 丈士